設立趣旨書

現在は、社会構造及び経済構造の一大改変革期にあります。特に環境問題と少子高齢化問題は我が国の将来に大きな影を落とそうとしています。

神奈川県においては、戦後一貫して人口増加が進み、それに合わせて学校や公民館等の各種社会資本が建築整備されてきましたが、最近では、地方自治体財政難を背景に、各種施設については、新規建設の時代から既存施設の維持保全の時代へ移行しています。
一方個人の住宅に関してみれば、昭和30年代、40年代に開発された地域では、建て替え需要やリフォーム需要が旺盛ではありますが、核家族化の進展や、生活水準の向上に伴う価値観の多様化や生活様式の変化に加え、環境問題や健康に対する意識向上を背景に、建築資材、住宅の維持管理の方法も大きく変化しております。
いずれにおいても、社会資本ともいえる公共的建物や、歩道橋・街路灯といった各種施設や個人住宅は日常のメンテナンスや定期的補修が必要であり、そのことが、資源の有効活用や循環型社会の実現に寄与することでもあり、特に塗装はその基本であります。建築物の塗装技術は、耐久性の向上はもとより、環境に配慮した塗料、工法の開発が進んでいます。最新の塗料や塗装技術による外壁塗装は建物等の長寿命化には特に効果的であります。
また、当藤沢は臨海地域であることから、塩害防止の観点からも塗装の重要性は一層高い地域であると言えましょう。
更に、最近悪徳業者によるリフォーム工事の被害が多く報道されています。塗装工事においても、一般住宅への強引かつ法外な工事の被害事例が後を絶ちません。これら多くの事例は、地域で長年にわたって工事を行ってきた地元業者ではなく、市外の不適格業者が行ったものであり、地元優良業者としては大いに迷惑しております。
このような状況にかんがみ、主として建物等の塗装工事に関する消費者保護のための相談事業及び、建物等における塗装技術の改善向上に関する事業を実施し、健康で安全な地域社会の推進への貢献を図ってまいります。